宝石箱の中の罠-マルチロール編-

人々を魅了してやまないマルチロール。その魅力に迫る

短距離AAMを搭載するマルチロールが大概有用なので除きます

 

PACT

 

  • Mig-29M

 

 

PACTのコスパ型マルチロールといえば真っ先にこいつを連想する人が大多数なはず。

 

 

SU-27PUと同じ7700m射程のVympelを4発も装備し、長距離ミサイルのスッペクだけ見れば制空戦闘機と見間違うような機体である

クラスター爆弾も145pt戦闘機にくっついているだけと考えればコスパとしては良い

おまけにステルスまでくっついてECM40%のコスパお化け

一見すればKF-16Cが霞むような性能ではあるのだが、蓋を開けてみればただの粗大ゴミである

 

まず手始めに言えば短距離AAMを搭載していない。戦闘機同士の戦いは大概、長距離AAMを1発ずつ撃ち合い、2発目をほぼほぼ短距離AAMのレンジで発射、ほぼ同時に短距離AAMも発射する。精鋭戦闘機であればこの時点で勝負が決まる

つまり、短距離AAMをつんでいないと言うだけで、1/3の射撃機会を失うのだ。1発目の長距離AAMを命中させていない限り、この機体に勝ち目はない

そもそも戦闘機と撃ち合うことが間違いだという人もいるだろう。実にそのとおりである。では爆撃機に対して迎撃機としての実用性があるのだろうか。

航空機はすべからく、ECMを持っている(もちろん0%の機体も多くあるが)。Wargameにおいてミサイルの命中率は(ACCURACY)-(ECM)で計算される。つまり、たかだか20%のECMを持つ飛行機にでさえ、この機体の素の命中率は40%になってしまうのである

もっとも、これは他の制空戦闘機にも同様に起こりうる問題だが、爆撃機である本機と違い、制空戦闘機は基本練度を最高まであげて出す。

例えば、SU-27PUは精鋭で+32%のACCURACYボーナスを得て、長距離Veympelの精度は92%からスタートする。これはECM20%にたいして72%の命中率となり、実用的な値となるのだ

本機はそもそもが爆撃機、かつクラスター弾頭という、敵陣までつっこんで爆撃するタイプであるがゆえに練度があげづらい(撃墜リスクが高いので)。それゆえに練度は訓練済みが精々であり、素の精度68%というのは制空任務が不可能なレベルのVympelの精度なのである

 

  • SU-27M

 

Nerfされる前は精鋭でだすことができ、200ptでありながらもコスパがよく、PACTの空を演出したユニット

 

 

SU-27PUとほぼ同スペックであり、短距離AAMの変わりに、AP30、F&F対戦車ミサイルを4発搭載している

AP30は2発でWGに存在するいかなる装甲ユニットを撃破可能であり、こいつが一回の出撃で高級戦車2台を撃破して帰還するというのもそう珍しい話ではない

全盛期は戦闘機を買うより前にこいつを買って制空と対戦車を両立しつつ、相手に爆撃機が増えてきたら戦闘機を買うということがまかり通った

とはいえ、現在は練度が猛者へと下がり、積極的な制空と確実な地上目標の破壊は期待しにくくなった。一方で、未だにACCRACYは、Vympelで84%、対戦車ミサイルで74%と実用的な数値にはかわりない。

今も昔も、USSRで唯一まともにつかえるマルチロールと言える

 

 

Nato

  • F-16MLU

 

西の対戦車マルチロール代表枠

 

 

F&F対戦車ミサイル4発、長距離AAM4発を搭載している。ECMも40%、速度1000kmとカタログスペックではMIg-29Mを大きく上回っているといえる(もちろん、160ptなので当たり前だが)。

さて、まずもってこいつの問題は前述のものと同じである。練度が訓練済み2枚か精鋭しか選べないため、攻撃機としては基本前者を選ぶことになる。となれば、AMRAAMの精度は68%止まりなので、制空はほとんど期待することができない。

だが、それはあくまで付属品のAMRAAMの話。最大の問題は対戦車ミサイルである。

AGM-65D MarvelicはAPが26しかなく、高級戦車にたいしては正面から2発命中させたとしても撃破できない。1000km攻撃機は目標を3325mの最大射程でとらえたとしても、4発発射することはできない。よくて2発が限界である。さらに精度が58%しかない。つまり、正面から高級戦車を殺すには不向きなのだ

とはいっても、こいつは腐ってもF&Fの対戦車ミサイル持ちなので、MIG-29Mより使い勝手がよいのは確かで、また北欧にまともな対戦車攻撃機がこいつしかいないので、入れざるをえないというのが正直なところだ。

精度を補うために精鋭でだすのもひとつの選択肢ではある(昔のRankではよくあった)

とはいえ、高級戦車がのさばる今の環境で、あえて枚数を削るのはいいことではないだろう

けっしてこいつをSU-27Mと比べてはいけない。値段もさることながら、圧倒的な性能の違いがある

 

  • F-16A block150 OSU

 

 

F-16A MLUからAMRAAM2本を取り上げて、15pt値下げされたもの。結局中途半端な性能だが、オランダにまともな対戦車攻撃機がこいつしかいないのでつかわざるをえない

値段を考えるとMLUより行くぶんか使いやすい

 

  • F-4EJ KAI

 

 

Sparrow4発、340kg爆弾8発を運搬する飛行機のような何か

 

 

おそらくほとんどのひとが一瞬だけ魅力を感じて投げ棄てるゴミ

マルチロールとして価値がない理由は前述のものとほぼ同じだが、それ以上にゴミたらしめているのが、ECMと爆弾の特性である

AOE型の通常爆弾はAA陣地に必ず引っかかる。Mig-29Mも同様だが、あちらはECM40%なので帰ってくることができる。しかしこいつは20%しかない。まず間違いなく片道切符になる

片道切符の爆撃機が当たらないSparrowをもっていたところで何の価値もないのは明らかである。Sparrow分ポイントの無駄

また爆撃機としても340kg爆弾8発と中途半端なのが涙を誘う

もしこいつが精鋭で2機でれば、Rankで使われる存在になっただろうになぁ

イスラエルのKURNASSが君を見ているぞ

 

  • KURNASS

 

 

 

 

GBY-8/8 HOBOSが神。SparrowはおまけだがECM30%と誘導爆弾がgoodなのでNATO最良爆撃機の一つ

F-4EJ KAIはこいつを見習って欲しい

 

 

  • KF-16C Block52-D

 

 

NATO最高級のAGM-88 HARM2発とAMRAAMを4発搭載しするハイブリッドSEED機。

 

 

50%ECMかつ最低限のステルスをもち、PACTのすべてのRAD AAをレンジ外から撃破可能なため、敵のレーダー防空圏までずかずか踏み込んで制空できるのが強みである

SEAD機としてみればRAVENやTORNADE ECR並みに優秀である。

SEAD機兼戦闘機としてつかえるなら間違いなく環境Topの性能を持っている。

しかし、残念ながら韓国単、またはブルードラゴンには制空戦闘機が存在しないという現実がこの性能を潰してしまっている。

KF-16CはAMRAAMのみを大量に搭載しているため、ファイタースイープを行うことができない。これは、フィンランドのMIg-29 13がやるように、長距離AAMを同時に複数発射することができないからだ。ECMも40%といまひとつなこいつだけに制空を頼るには、ブルードラゴンのRAD SAMでは物足りない。

F-15Jは論外である

それ故に、KF-16C Block 52Dは制空任務を負わせざるをえないのである。そして制空任務で見た場合、短距離AAMを搭載していないこと、旋回半径が350であること、上空滞空時間がわずか60secしかないこと、練度をあげて1機でださざるをえないことが、大きな足かせとなり、お世辞にも扱いやすい機体とは言いがたいものとなる